どうして不耕起なのか#
No till は別に新しい技術ではない。 1940年代くらいからアイディアとしては存在していたようだ。 一人当たりの経営面積が増え、耕起作業のコストが大きくなり、さらにはダストボールのわうな社会問題が顕在化してくると、そもそも耕さなくて良いのではという意見が大きくなった。
そうして、アメリカやカナダ、ブラジル、オーストラリアのような大規模でextensiveな農業に取り組んでいる地域では、積極的にno till への知見が蓄積されてきた。
近年だと、regenerativeな農業という観点でも注目されるようになり、no till は多くの人たちの関心を、惹きつけるようになってきた。
何が問題か#
耕さなくて良いからエネルギーは必要ないのだが、幾つか問題が発生する。
- 雑草の繁茂
- 縦浸透量の減少、ランオフの増加
- 発芽精度の低下
などが主要な問題となった。
耕さないので作物と雑草の伸育競争になり、作物が負けることが多く、収穫間近では雑草畑になり収穫できない、ようなことになってしまう。
スプレーヤやコンバイン、カートなどのトラクターは圃場を走り回るので、土壌を踏み固めるまた、土質によるが、降雨等により表層の土壌が細粒化し乾燥すとクラスト層が形成され、水の縦浸透が阻害され窪地への滞水や水の流れとなってランオフしてしまう。
イネ科のような栽培密度が高い緑肥や作物が播種されているまたはされていた場合はこのようなことは起こりにくいが、踏圧による締め硬めは無視できないため、数年に一度のサブソイラなどは必要になると考えられる。
問題は最後だ。 作物や緑肥の残滓が少ない場合は何も問題にならないのだが、残渣が多い場合、播種ユニットが土壌に入り込まない場合や貫入深さが播種機の幅で安定しない場合があり、発芽が安定しない。あるいは発芽しない。
これは、どのように大差なれば良いのだろうか。 その答えの一つが、2026年8月号のno till マガジンに書いてある。
残渣ムラを少なくせよ。コンバインをしっかり設定せよ。#
これが答えでしかない。
最近はprecision planting 社のダウンフォースユニットなど、row毎に押し付け圧を可変することができるユニットが発売されているようで、残渣の量に応じてしっかり刺すようにできるらしい。 precision planting
しかし、その前に、しっかりコンバインのチョッパーを設定し、残渣が均一に散布されるようにしなければならない。ナイフの切れ味が悪かったり、スワースのままチョッパーしてしまうと地温も安定せず、ドリル、プランターの貫入深も安定せず、精度の高い播種ができない。
テッダーかけて散らしても良いのかもだけど… 基本はコンバイン調整だけでなんとかなるようだ。
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特に今年は残渣が多く、風で偏ったりしたので難しかったのだと思う。 来年はもう少し残渣が均一になるように心がけるべき。