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tire vs track

昔からある論争ではあるが...

トラックは、タイヤよりも本当にソイルコンパクション(土壌の踏み硬め)は少ないのだろうか

PTKの記事 とか 昔のジョンディアのカタログ とかでは、floatation はトラックが圧倒的に勝るが、コンパクションについては、一概にトラックが有意とも限らず、条件次第では適切に空気圧を調節したタイヤのほうが有利になる場合があるようだ。

トラックのfloatation はトラックベルト全体で土壌と設置していることから、接地面積に対する平均接地圧は小さくなり、floatationはタイヤよりも優れており、ぬかるみでも埋まりにくく、タイヤに比べて轍を作りにくい。

しかし、局所的な接地圧で考えると、ミッドローラー直下は大きく、深層の局所締め硬めがタイヤよりも大きくなることがある。

ミネソタ大学のエクステンションセンターの記事 でも、結局深層のコンパクションは、機体の重量によるものが大きいようで、floatationとcompactionは同一で考えては行けない、というのがセオリーのようだ。

Arvidssonらの論文 でも似たような結果が報告されている。

土中の応力はデュアルとトラックで同じ、スリップ率はトラックがとても小さい、そのため同じトラクションはトラックが有利。

まとめ

トラックだからと言って、土壌踏圧軽減が確実になされるわけではないことは注意しないと行けない。

経験的にも、凹凸地の機体の走行安定性、ピッチングの抑制効果は圧倒的にトラックトラクタが優勢で、コンバインでもそう。