スガノのLプラウ
google map で散策中、山の上に怪しいプラウが鎮座しているのを発見した。 これは例のスイングプラウの残骸に間違いないと思い、2025年6月29日、山のてっぺん、S牧場入口付近の彼を訪問した。
ただのサビの塊に見えるが...
左側のボトム2連が外されており、原型はそれほどとどめていないが、とても希少なLプラウである。 まさに草むらのヒーローだ。
数年前にM工建で見たものとは仕様が異なっており、
-
クッションコールタ付きであり、
-
ゲージホイールがトレッド付き
である。
モールドボードは草地更新用の24"、という点は共通している。
もっとも、この個体には...
プレートがまだくっついている!!!
読み取ると、
- 型式: 1ORY2421DA
- 規格: 24 x 2
- 期待No. 730044
と書いてある。
型式を読み取ると
- 1: 事業用10トン以下
- O: オフセット、丘引き
- RY: リバーシブル、スリック
- 242: 24インチ、2連
- 1: 不明
- D: 不明
- A: 安全装置付
10RYってことは、74年位のカタログの旧型式表示、の書き方に習っているから、それ以前のプラウなのだろう。

当時のワンウェイプラウは1OY2421D であったから、RでA付はなかなか高価そうだ。
職員の人に詳細を聴いてみたら、
- まだ使っている。
- josenで数年前に引っ張り出して使った
- ブルで引っ張る
ということで、まだ現役らしい。
よく見るとマストが回転する構造になっていて、曲げ強度とかどうなんだろうと思ったけど邪推だろう。
現在のような上下のリバーシブル技術が作れなかった当時に、なるべく効率を上げようと試行錯誤して創られた、素晴らしいプラウである。
今までスイングプラウと呼んでいたけど、やっぱり形からLプラウと呼ぶことにしよう。
たくさん拝んで、プラウを後にした。