結局750とAPVは

前々回前回で情報収集・検証したとおりにケーブルを作ってみた.

結論: 無事に速度信号パルスを750からAPVに流し入れることができた.

作成したのは,単純なケーブルでCFX 750のDeutsch 12ピンから速度信号を出力し,DIN9684規格の6+PEコネクタ(Deutsch 7ピン)に速度信号を流すケーブルである.

前回の懸念点であった,信号パルスの電圧問題について,実測して安全を確認した.

懸念であった電圧問題

6R のDIN9684 7ピンソケットからの出力

これは,DIN規格通り,ピン2のtheoritical ground speed は6.34V程度の電圧で,パルス信号が出ていた.これは,トラクタのソケットから直接,APVへのケーブルもそうであった. つまり,APVのケーブルは昇圧・降圧はしていないことことがわかった.

CFX750の疑似レーダー速度信号

750の設定でレーダー出力ありで設定すると,ポートAのDeutsch 12ピンコネクタのピン2から信号が出るという. このコネクタからどの程度の電圧が出ているのか,見てみたところ,2.4V程度.大変に小さい.

Raven は

750からRavenコンソールへの入力ケーブルを750にさして,どの程度の電圧パルスがRavenコンソールで入力されているのかを確認すると,2.4V程度. なるほど,Ravenコンソールへの入力ケーブルでも昇圧はしていないようだ. コンソールの受付電圧は,作動電圧なのであろうか.

じゃあ2.4VのパルスでもAPVに入力したら,認識してくれるかも,と期待が高まる.

自作ケーブルをAPVに直接接続

自作ケーブルを750にさして,ちゃんとDIN9684の2ピンから2.4Vのパルス信号が出てる.

これをAPV12 - DIN9684 7 の既に6Rで利用していたケーブルに接続したところ,ちゃんとAPVのコネクタからも2.4Vのパルス信号が出てきた.

既にAPVの変換ケーブルは直通であることを確認したいたため,ここは想定通り.

では,恐る恐る2.4V信号をコンソールに入れてみると,認識してくれた.ありがたし.

でもでも,

APVの12ピンは作業機の上げ下げ認識スイッチも接続しないとだめで,そちらのスイッチと接続するカプラ付きの別なケーブルがある. そちらの二股ケーブルにさしてAPVコンソールの認識を確認すると,最初はだめだった. 変換ケーブルを噛ませたから降圧してしまい,APVコンソールが認識出来ないのではと一瞬焦ったが,6Rでデバッグしてみたら,二股ケーブルの二股ソケットは,一方が上げ下げ認識スイッチ専用で,もう片方がgeneral purpase な,ソケットだった.

上げ下げ認識スイッチ専用のほうに速度入力コネクタを接続してしまっていたため,それをひっくり返したら,ちゃんと二股ケーブル経由でも,APVコンソールは認識してくれた.

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