Draper とAuger について

ただ作物を搬送するためだけなのに,Auger/Draper の違いはあるのか. 海外でも積極的に議論されているトピックスである.

コーンヘッダーとかピックアップヘッダーは置いといて,小麦や大豆など,植生密度の大きい,背丈がそれほど大きくない作物は,sickleとreel とAuger/Draper からなるヘッダーで収穫することが一般的だ. Relay cropping とかで,小麦をロークロップヘッダーで刈ったりするのは特殊だ.

sickle はバリカンで,レシプロさせて作物の茎を切る.Reel は刈り取られた作物を倒し,機械側に寄せる. では,Auger/Draper の役割は何か.刈り倒された作物を中央付近に収集することだ. たいていのコンバイン(NEXATとかは置いといて)は一ヶ所の飲み口(Feeder house)から作物たちをコンバイン内部に取り入れ,脱穀選別を行う. Feeder house に作物を刈り入れるところまでがヘッダーの仕事であるため,作物の流れを平均して,ヘッダーの中央にFeeder house は位置する. Auger/ Draper はヘッダー左右それぞれから,中央付近まで作物を搬送するために用いられる.

物を移動させるためには,その物に何かしらの外力を作用させる必要がある. 空気の力でもいいし,掴んで運んでも良い.

連続で,効率よく,という制約条件が加わると,途端に選択肢は少なくなり,結局Auger とDraper が生き残ったということであろう.

ダラダラと筆を進めても読みにくくなるだけなので,端的にDraper とAuger の違いをまとめてみよう. 参考にした掲示板:

ChatGPTによる結論:

Draperヘッダーは効率と性能に優れていますが、コストやメンテナンスを考慮する必要があります。 一方、Augerヘッダーは低コストで信頼性が高く、特定の条件や作物に適しています。 選択は予算、作物の種類、環境条件によります。