スガノ農機
2006年頃のHPにスガノマニアックス、というコーナーがあり、宍道湖(しんじこ)の湖底プラウが載せられていた。 しかし、ほどなくしてこのコーナーは消えてしまった。
私が引き継ごうじゃないか!集え、マニアックなスガノ製品たち!!
初めて見たときは、本当に鳥肌が立った,公社向けのパない機械を中心に写真をまとめてます. ここまで、北海道開拓に燃やす執念が宿った機械は、他に無い。 人の魂が感じられる機械、控えめに言って最高.
心土肥培耕: 十勝の黒ボク土での作業
deep fertilizing plow, なかなか,特殊なプラウ
耕起と同時に心土犁にて心土を破壊し透水性,排水性の改善を図り,併せて土壌改良材を作土直下及び心土の破砕底部に投入し,収量アップを図ります.
試験成績を見る限り,十勝の黒ボクほ場では,作土直下の心土は低pHだったり低リンだったりしたようで,根圏域の拡大が抑制されていたほ場があったようだ.
そのようなほ場で,いきなり心土を作土に混ぜ込むような混層耕や深耕を行うと作土に含まれる不良土割合が高まり,作物生育がかなり抑制されてしまう. しかし,作土層は厚くしていかないと収量の向上は望まれないため,少しだけ心土を削り取って作土に混層すると共に,心土の対策として,心土犂で心土を柔軟にしつつ,そこに土壌改良資材として石灰やリン肥料を散布し,心土の不良性を改善しようとした.
堆肥施用や緑肥の投入と共に,理化学性の改善を図る,素晴らしいプラウ.
ホッパーの大きいものと小さいものがあるが,これは施用する資材の違いだろう. 小さいものは石灰,大きいものは,リン肥料だろうか.
籾殻投入装置付きプラウ: 籾殻投入心土改良耕
有材心土改良耕みたいなものだけど、岩手県農業公社の籾殻暗渠のような感覚に近いのかもしれない。ハイブリッド.
公社曰く ''' 水田(転作田)を対象に,籾殻の投入により,既設の疎水剤と連結させて透排水性の向上を図り,同時に耕起を行う複合機. '''
これは,良さそうだけど,有材心土改良耕のように,資材の投入がネックになるだろう. また,そもそもの抜け道として暗渠施工がなされていないと,意味がない.
そのために,岩手県のモミサブローが良しとされていたのだろう.
混層耕プラウ
公社曰く ''' 肥沃な心土が存在する場合に,表土と下層土を混層して新しい作土を形成し,作物の生産性向上を図る. '''
言わずとしれた、30"プラウ. 下層土が火山灰性のほ場や客土後のほ場などで適用が可能. 下層土が劣悪な重年度や低pH土の場合はやってはいけない.
同じ30"でも,いくつかバージョンがあるようだ.
なんだろう。以上にフレームがゴツく、サポートホイールが2連あるし、スキマーも大きい。
分割混層耕プラウ
これはやばい。普通の2段耕に見えてセカンドボトムがオフセットしていない。なんじゃこりゃ。
混層耕は混層耕でも,目的を異にしたプラウ混層耕プラウがある.それが分割混層耕プラウである.
表層の下層の泥炭を混層し,土壌の膨柔化,通気性・透水性の改良を図る. 表層に客土がある場合,山の土は締め固まっているときがあったので,下層の有機質が多量に存在する泥炭土を表層に部分的に混入させ,作土の有機質含有量を高める.
改良反転客土耕: 三段耕プラウ
これは、おかしい。ホクノーの混層耕に始まり、小西のマンモス、UCB, そして改良反転客土耕プラウとして、この子が生み出された。 土地改良の神様。素晴らしい。
改良,とあるように,これはホクノー・小西の混層耕プラウで成し遂げることができなかった悲願の,高度な混層を実践するために開発・製作されたプラウである.
''' 肥沃な心土を表土に客土し,新しい作土層を形成し,作物の生産性向上を図る.第1層の作土を利用し,第2層に化学的に不良な火山灰層と第3層に結晶性粘土鉱物に富んだ埋没土層を反転交換し,その埋没土を漸次作土に混合し,作土厚の確保と作物の生産性向上を図る. '''
これは土の館に保管されてるやつ: 苫小牧から持ってきたんじゃなかったっけ。
2018年に苫小牧に置いてあったやつ: いま土の館にあるのとおんなじかな
草地用プラウ
謎プラウ
アキュムレータのワンウェイ4連??
勝部さんのだが、24" 3連?見たこと無い。
勝部さんのだが、38" 2連, D6
謎プラウ森田のとこにあったやつかもスイングプラウ(仮)
森田のやつはL型2連、と書かれていた。スイングプラウではなく、L型プラウと呼ぶべきかもしれない。
26" 1 連, 28" 1連,トヨタの愛知エンジンの工場で作った, 100台も出てない??: 芽室の吉本さん
プレス耕法
ランドハローだけにとどまらず、コイルパッカーとかコンビネーションパッカーとか。
いわゆるプレス耕法の目論見はこのときからあったのか。
パンブレーカ
反転均平耕法でも使用されているが,小西やスターだけではなく,スガノもパンブレーカを製作しており,いくつか使用されている.
''' 下層に耕盤等の硬い,堅密層が形成され,十分な透水性,通気性が得られない場合,これらを破砕膨軟にすることによって,心土の土壌環境を改良する作業
水田に施工する場合は,補助暗渠的機能に使用する場合があり,積雪期に行ったりする場合もある.
心土破砕は犁柱(ナイフ・スタンダード)とチゼル(破砕爪)で構成され,破砕高価を大きくするために,チゼルにウィングを持たせている.
サブソイラはウィングの角度が小さくチゼルの幅も小さいので破砕効果が小さいことが,パンブレーカーとの違いである.
'''
通常のサブソイラフレームよりもゴツく作成しており,ナコール製のアキュムレータを装着している.
このスタンダードは,農業公社専用のものだろうか. しかし,スガノのお家芸でもある,サブソイラフレームのものもある. 数年前には,帯広にはハーフソイラ仕様のものも置いてあった.
パンブレーカとディスクを組み合わせて,心土破砕整地耕と名付けられたものもあったようだが,現在はディスク部分は剥がされて,置いてある.